羽後朝日岳 紀行文2

そう思って朝日岳に向かうと大きなアクシデントに出会う。A沢、B沢を過ぎたあたりから沢の傾斜がかなりきつくなる。2か所ほどザイルを使い滝を登る。登りきったところで一休みしながら後ろを振り返ると、二の沢モッコの稜線が青く見える。A沢の落ち込みがアルペン的に見え此処から眺める包丁峰の尾根が好きだ。朝日岳頂上に波生する尾根は幾つかあるが包丁峰は玉川と堀内沢合流点から長々と幾つもの鞍部をかかえ、沢を超えて延々と続く。容易にこの尾根を詰めて登ることは困難を極める。                     <ウゴキタアザミ>

花の山、山と言われ、良き山と言われる山には必ずや登山道が出来、人々がたくさん集まる。そうなれば敢えて良き山とは呼び難いと自分は思う。朝日岳に行く道が険しいためだけの理由で登山道を付けなかったのだろうか。

初めて連れてきてもらった朝日岳の頂上。黄金色に輝き秋風に揺れる草花。後でわかったがイネ科のミノボロ、ユリ科のキンコウカ。荒沢岳のピークを眺めながら暫く寝転んで物思いにふけった。こんな所に山小屋でも建てて棲んでみたいと真剣に考えていた。此の山から自分の奥羽の山並みの旅の始まり、そして格闘が始まった。もう頭の中は山々、山でいっぱいになってしまうのである。此の山を徹底的に登ってみよう。四季を通じて。続く。

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