羽後朝日岳 紀行文No6

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「ミヤマシオガマ」の咲くころ

たっぷりと残るスノーブリッジを足で突っつくとドッシーンと崩れ落ちた。まだ、ホンナ、ウド、ゼンマイ、そんな山菜が残っている。頂上に咲く高山植物と低地に咲くカタクリの混成を観るため朝日岳に向かう。もう何十回となく訪れたこの山との出会い。奥羽の山並みの懐深く奥まったところに位置するこの山の植物相、植物群落は専門家たちによれば非常に特異だという。高山性の花であるミヤマシオガマと平地の、春、日当たりの良い林床に普通にみられるカタクリの花と一緒に咲く様子を確かめるため部名垂沢を詰めている。

源流部にはケシ科のオサバグサが所狭しと咲いている。イワカガミ、サンカヨウ、今まで苦労して登ってきた疲れを一気に吹き飛ばしてくれる。何年か前に単独で訪れた時、詰め上げを過ぎ包丁峰に向かうフラワーロードに赤紫の葉っぱのギザギザした植物が群生していた。その時は名前もよくわからず花の本と写真を見比べながら自分なりに名前を呼んでいた。あの季節は確か七月の初旬だと記憶している。                 <ムシトリスミレ>

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