ふらり山旅続編 No2

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リュックの中身は、スパイク長靴、カメラ、合羽。十五メートル位の滝を登り右岸から尾根に取り付く。天気も良、

好きな所を一気に尾根に向け登りだす。急な藪を喘ぎながら、トチ、サワグルミ、ホウノキ、ミズナラ、クロモジ

、ベニイタヤ、広葉樹の林間を縫って快調に高度を稼ぐ。この時期は藪もあまり濃くなくどこでも自由に登れる。

尾根の中腹まで来るとブナの原生林となる。所々にネズコの大木があるのみだ。その林床に咲くイワウチワ、カタクリの花、雪消の境界に沿って咲くショウジョウバカマ。ここらは一年を通しても誰も訪れることはない。

銀色のフサフサしたビロードの毛が見えている葉を広げる前のブナの木の下で、様々な生物たちが春の陽射しをもらい息づいている。 雪に埋もれた森の妖精が太陽に照らされムックリと起き上がる。そんな誰もいない静かな透明な森。滝から二時間程で尾根上部に出た。

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